ポール・ヴェルレーヌがアルチュール・ランボーに出逢った様に
ミシェル・フーコーがエルヴェ・ギベールに出逢った様に
ジャン・コクトーがレイモン・ラディゲに出逢った様に
グスタフ・クリムトはエゴン・シーレと出逢ったのかもしれない。
いずれも後者が夭折している。
ランボー35歳、ギベール36歳、ラディゲ20歳、エゴン・シーレ28歳。
想像を働かせてみる。
するとクリムトの有名な「接吻」の絵の女性が、エゴン・シーレに見えて来る。
エゴン・シーレの展覧会が開催されるのは31年ぶりだ。
31年前、エゴン・シーレの絵と対峙した衝撃は、今でも忘れない。風景画や、人物の後に背景を持たずに人物のみを、と言っても殆どの絵が自画像なのだが。
あんなに自らの内面を赤裸々に描く画家が他にいたろうか?
19世紀末の時代に。今見ても、なんて新しく瑞々しい感性なんだろう。
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東京都美術館のミュージアムショップに、
エゴン・シーレ展の時に私の作品が並ぶ事になりました。
どうやら店長の計らいでエゴン・シーレの時がお客様の好みと合うのではと気遣ってくださった様です。有難い事です。
作品と絵を使った雑貨があります。
都美術館に並ぶ事は大変に光栄です。4月2日迄です。
是非一度、エゴン・シーレ展にお越しの際はついでに寄ってみてください
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